タヌキの先祖は、森林で樹上生活を送っていた
が、その中から、獲物を求めて森林から草原へ
と活動の場を移し、追跡型の形態と生態を身に
つけていったのがイヌ科のグループである。
タヌキは森林での生活に適応したイヌの仲間で
あり、胴長短足の体形など、原始的なイヌ科動
物の特徴をよく残している。
タヌキは夜行性で、番(つがい)になるとどちら
かが死ぬまで、1夫1妻で行動する。
雑食性で、ネズミ、カエル、鳥、魚、昆虫などの
小動物のほか、果実など植物質のものも食べ
る。
木に登って柿やビワのような果実を食べたり、
人家近くで生ゴミを漁ったりすることもある。
50ヘクタール程度の行動域をもつが、複数の個
体の行動域が重複しているため、特に「なわば
り」というものはもっていないようである。